「世界一清潔な空港の清掃人」を読んで掃除の心技体の”心”を学ぼう #読書の記録(73)

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はじめに

もうずっと前になるけど、NHKのプロフェッショナルで新津さんが特集されているのを見た記憶があります。

その時の衝撃は覚えています。

仕事に向き合う姿勢と自分とも向き合う姿勢がとても尊敬でき、参考にしたいと思えたからです。

ということで、今回は「世界一清潔な空港の清掃人」を読みました。

この本では新津さんが仕事を通じて得た心得が書かれています。

著者の新津さんは羽田空港国際線ターミナル、第一ターミナル、第二ターミナル清掃を担当される方で、本のタイトルにもあるように羽田空港は英国SKYTRAXの国際空港評価、「ザ・ワールド・クリーネスト・エアポート」部門において1位となり、それは世界一清潔な空港を意味します。

部屋を綺麗にするためだけではなく、心も綺麗にするためにこの本を読みました。

新津さんから掃除を通して掃除の心技体の内、「心」を学んでみます。

掃除の心、仕事への心

①他人と自分を比べるのではなく、自分と自分を比べる

人と比べるのではなく、自分と自分を比べることが大事です。

人と比べるのがなぜいけないかというと、みじめさが残ってしまうから。

心の中に惨めさが忍び込むと、心が元気でなくなってしまいます。


②手を抜いて掃除をしない理由は自分を誤魔化さないため

仕事で手を抜かないようにしているのは、もし、他人の目が誤魔化せたとしても、自分のことはごまかせないから。

手を抜いて、これぐらいでいいかで済ませて、人にはわからないでも、自分が気持ちが悪いのだという。

嘘を付くのは神経を使います。

ひとつ嘘をついたら、辻褄を合わせるためにまた嘘を付かないといけなくなります。

いつどんな嘘を付いたかなんて、絶対に覚えていられないですし、周りの人にはいずれバレます。

だったら素直に生きている方がよっぽど楽だし、人間らしくいられるわけです。

新津さんは椅子の裏などの人に見えないところまで汚れが無いかをチェックします。


③余裕がない時は目の前のことに集中する

自分の余裕が無くなっているなと感じたら、頭の中の邪魔なものを失くすことを考えます。

余計なものは頭の外へ押しやって、目の前のことに集中します。

そうすることで、夢中でやることができるそうです。

頭の中の掃除と言う新津さんらしい集中方法だと思いました。


④自分の頭で考えて自分のやりたいことを決める

人に言われたからやるとか、言われないからやらないではなくて、自分は何がしたいのかを考えます。

見失いそうになったら、ひとりの時間を作ったり、ノートに書きだしてみたりするのがいいです。

そうやりながら、自分に問いかけてみるとやりたいことが見つかるかもしれません。

やりたいことを整理する、これも掃除に繋がりますね。

それと、ただ待っているだけでは誰も何も教えてはくれません。

人に教えてもらうのを待っているのではなく、納得できないことは聞きます。

わからないところは質問します。

そういう行動で道が開けていきます。


⑤皆が先生

掃除をしていると皆が先生だと言います。

例えば、子供は大人では見えない手すりの下側とか隙間を触ります。

この時、どこを掃除しておく必要があるかを教えてもらえるわけです。

掃除とは誰かが使う空間を綺麗にすることであり、誰かを思って行わないといけません。

だからこそこういう考え方ができるのだと思います。


⑥楽しい仕事のやりがいは自分の内面から

人に認められて嬉しいという意味でのやりがいはあります。

しかし、仕事が楽しくなるという事は自分の内面から湧いてくる本当の意味でのやりがいに変わっていく事です。

これは上記の①と②で仕事と自分に向き合いながら続けていった先にある事なんだと思います。

だから、仕事は続けるべきです。

でも、ブラック企業とかなら別の会社に転職した方がいいです。

そうやって仕事はいろんな形で続けていけるので、工夫しながら、自分と向き合って続けていくべきだと僕は思います。

最後に

掃除は、仕事、そして人生に通ずるものがありました。

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