文法と向き合う日記、今回は「in case」に向き合います。
使い方
「in case」は「万が一に備えて」と訳されるワードとして有名ですね。
「in case」の使い方のポイントは
- 「万が一に備えて」というパターン(一般的な使い方)
- just in caseというパターン
- willの後には使えないパターン
- in case + pastのパターン
です。
例文を一つずつ見ていきます。
💡「万が一に備えて」というパターン(一般的な使い方)
You should back up your files in case your computer crashes.
- コンピュータが故障するかもしれないので、ファイルをバックアップしておいてください。
この時、in case your computer crashesはbecause it is possible your computer will crasheと同等の意味になります。
つまり、「because it is possible」は「その可能性があるので」と言う意味なので、今回の例文の場合は「コンピュータが故障するかもしれないので」という意味と同じになります。
💡just in caseというパターン
Let me give you my phone number, just in case.
- 念のため、私の電話番号を教えておくね。
念のためという表現が最適ですが、これも万が一に備えてというニュアンスの基で使われている表現ですね。
💡willの後には使えない
willの後には使えないというのはどういうことかと言うと、以下のような例文の場合です。
I’ll leave my phone number with you in case you need to contact me.
- 連絡が必要になるかもしれないので、私の電話番号を置いておきます。
この場合は、in caseの後、in case you will need to ~とwillを置きたくなりますが、置いてはいけないということです。
💡in case + pastのパターン
She left early in case there was traffic.
- 渋滞があるかもしれないと思って、彼女は早めに出発した。
これは過去のパターンですね。それだけです。
in caseとifの違いについて
この記事の本題です。
in caseとifは同じではないですが、「~の場合に」と訳されると同じに思えてきます。
違いについて書いておきます。
まずは以下の2つの例文を見てみてください。
I’ll set an alarm in case I oversleep.
I’ll set an alarm if I oversleep.
両方とも、「寝過ごす場合は目覚ましをセットしておくつもりだ」と訳そうと思えば訳せますね。
ただ、2つとも意味が違います。
上の「I’ll set an alarm in case I oversleep.」は寝坊しようがしまいが目覚ましはセットします。
上記でも記載の通り、in caseは~の可能性があるのでという意味なので、それに備えるため目覚ましはセットしたことになります。
一方で下の例文である「I’ll set an alarm if I oversleep.」は寝過ごした場合、目覚ましをセットするという意味になります。
つまり、寝過ごさない限り、目覚ましはセットされません。
まとめ
in caseは「because it is possible」と同じ意味になると覚えておけば、ifとの使い分けができるようになりますね。
あとは上記の4パターンを使い分けていくわけです。
【参考】:English Grammar in Use