はじめに
これはアンカリングについての記事です
アンカリング
そもそもアンカリングとはですが、それを説明する前に、まず、サルバドール・アセールという人物を紹介するところからします。
この人は「真珠王」の異名を持ち、黒真珠を高級品にした男です。
この黒真珠を高級品にした方法こそがアンカリング。
黒真珠を発見し、売りさばこうとするタイミングで、最初から高値を付けたんです。
ここで起きたことは、所謂「刷り込み」。
アンカリングとは、最初に提示された数値や情報(アンカー)が、その後の判断や評価に影響を与える心理効果のことです。
これは「予想どおりに不合理」という本に書かれてあります。
また、行動経済学の名著「ファスト&スロー」(特に上巻)にもアンカリングの記載はあります。
ちなみに「ファスト&スロー」を読んでアンカリングをまとめた記事を過去に書いていますので、良ければ読んでみてください。
(「予想どおりに不合理」も過去に記事を書いてます。)
香川県(うどん県)から学ぶアンカーコスパ術
これは「魂の退社―会社を辞めるということ。」に書いてあったのですが、香川県はうどんの消費量の他に、一世帯当たりの平均貯蓄高が日本一だったといいます。(2008年当時)
見出しの香川県の横にうどん県と書いたのは理由があります。
うどんがアンカリングの役割を果たしているわけです。
つまり、例えばランチに1,000円以上かかるとすると、「それなら、うどんが〇〇杯食べられる」という計算がされるわけです。
香川のうどんは本当に安いですので、その計算をしてしまうと、ディズニーランドに入るだけでうどんが10杯食べられなくなるとなり、僕ならディズニーランドよりうどん10杯の選択をとりたくなります。
ここで学べることは、アンカリングをしておけば、無駄な出費は抑えられるストッパーになるということです。
ちなみに東洋経済さんのサイトに以下のような記事がありました。

この記事によると、香川県民の貯蓄が多い理由の一つとして「水不足」を挙げていました。
命の源である水が尽きる恐怖にさらされてきた香川の人達これこそが、先に備えて、ためておく、香川県民の気質に関係しているのかもしれない。
https://toyokeizai.net/articles/-/77157?page=2
とのこと。
(「魂の退社」は過去に記事を書いています。)
最後に
本ブログはコスパを見つけるためのブログです。
コスパを考える上でアンカリングは切っても切り離せないものです。
これからも様々なアンカリングを見つけてシェアしていきたいと思います。
そうすれば、もし自分にとって無駄なお金を払う時のストッパーになり得るからです。