■読書の記録Note #23 「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない『富』のマインドセット」▶好きなことを、好きな人と、好きな時間に、好きなだけしたくなった

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はじめに

皆さんはお金持ちになりたいだろうか。

人の欲は果てしない。

だから皆お金持ちになりたいと思っている事だろう。

僕も漠然とお金持ちになりたいななんて思ったりはする。

だからこそ今回この本を読んだ。

「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない『富』のマインドセット」

最初は漠然としたお金持ちになりたいという気持ちで読み始めたが、この本はお金持ちになれる方法を書いているというよりは、お金の向き合い方と心持について書かれていた。

だが、それこそがお金持ちになる一番のヒントだと思わされた。

今回はそんなお金持ちのマインドセットの名著のアウトプットとしてこの記事を書いていく。

頭の良さよりも行動(柔軟性)

🏃‍♂️

この本の主張は「お金とうまく付き合うには、頭の良さより、行動が大切だ」というもの。

お金とは不思議なもので、天才も感情をコントロールできなければ破産するし、金融の専門知識がない人でも単純な行動を実践すれば裕福になれたりもする

つまり、学位も無く、専門的訓練も受けておらず、経験も実務経験もなく、人脈もない人間が最高レベルの学歴、専門知識、人脈を持つ人間のパフォーマンスを大きく上回る事ができるのはファイナンスの世界のみというわけだ。

そして経済的な成功というのは、何を知っているかよりも、どう振る舞うかが重要な「ソフトスキル」の問題なんだとか。

何を知っているかよりも、どう振る舞うか(行動)ってことだね。

現代では知性は確実な強みにならないが、柔軟性は確実な強みになるということ。

知性の競争が激化し、従来の技能の多くがテクノロジーに取って代わられた世界では、競争で優位に立てるのは、コミュニケーション力は共感力など数値で表しにくいソフトスキルを持つ人材であり、なかでも重要なのが柔軟性を持つことらしい。そして、貯金によって余裕が生まれれば、柔軟性は高まる。

お金と向き合う心持ち(心理)

💙

お金の知識よりも心理の知識の方が大事なんだって読んでて思った。

人が何故借金をするかは、金利の専門知識を学んでも理解できないわけで、必要なのは、人間の欲望や不安、楽観主義の歴史を学ぶことだし。

投資家が何故下げ相場の底で資産を手放すのかは将来のリターンの計算方法を学んでも理解できないわけで、必要なのは、「失敗したら家族を路頭に迷わせてしまうかもしれない」という不安におびえながら配偶者や子供の顔を見つめている投資家の心理を学ぶことなわけで。

そしてなによりも体験しないと学べないということ。

どんなに勉強しても、どんなに想像力を膨らませ絵も、直接体験した人と同じ恐怖、不安は体験できない。実際にその出来事を体験し、その影響を肌で感じなければ、行動が変わるほど理解するのは難しい。

だからこそ行動があっての学びってのが大事になってくるんだと思う。

失敗と楽観主義

失敗はしたくないという思いと失敗しないと勉強にならないという思いの中で恐怖と勇気は共存している。

そこに出てくるのが楽観主義というマインド。

失敗にうまく対処するコツは、1度や2度、投資に失敗したり、経済的な目標を達成できなかったとしても、自信を失わないようにすること。必ずいつかは偶然が自分にとっていい方向に働くときが来ると信じながらプレーし続けること。

投資の世界では「5割の確率で間違っていてもトータルでは大儲けできる」ということを簡単には理解しづらい。物事の多くが失敗するのが当たり前であることを見逃しがちなわけで、失敗に過剰に反応してしまう。

つまり、投資のマインドは膨大な退屈な時間のなかにごくまれに訪れる恐ろしい瞬間に対処すること

なんかこれが投資の本質だと思ったよね。

本来投資は退屈なもので、華やかなトレーダーとかがメディアに取り上げられるからそっちに目が行っちゃうわけで。

あと失敗に過剰に反応してしまうのは自己投資にも言えることだと思った。

何かにチャレンジして、失敗したときに過剰に反応してしまう。

チャレンジしなかった未来の方が失敗なのに。

だからこそこの本では以下のように書いてあった。

何事も見かけほど悪くない。世界は巨大で複雑。運もリスクも存在し、その影響を見極めるのは難しい。だからこそ、自分や他人を評価するときは「何事も、見かけほど良くも悪くもない」と肝に銘じるべし。

これこそ失敗に対する楽観主義のあり方なんだろうね。

楽観主義を信じることが最善策になる場合は多いらしい(ほとんどの人にとって、世界は良い方向に向かっているから)。

そして真の楽観主義とは何なのかというと、「たとえ途中で挫折することがあっても、長期的に見れば良い結果が得られる確率が高いと信じること」だと書いてあった。

複利と維持

複利の力は投資だけでなく他の分野でも大きなテコ入れとなります。

何かが「複利的」に作用すれば(わずかでも成長が将来の成長の燃料になれば)常識では考えられないほど驚異的な変化をもたらすことがあるわけです。

偉大な投資家バフェットが莫大な資産を築き上げたのは、単にバフェットが優れた投資家であったからではなく、子供の頃から優れた投資家であったからなわけで。

良い投資とは、そこそこのリターンを繰り返し何度も手に入れ続けること。そのとき、複利が最大の力を発揮する。

つまり、小さな複利とその維持こそが最強の投資に繋がっていくわけだね。

謙遜

😌😌

お金を手に入れてもすぐに使ったら当然お金持ちにはなれないよね。

裕福になる方法が無数にあるし、そのための本も数えきれないほど出ている。だけど、裕福さを保つ方法は1つのみ、「倹約と心配性」の組み合わせ

お金を得ることと、それを維持することは別物ということ。

お金を維持するには謙虚にならないといけなくて、築いた資産があっという間に無くなるかもしれないという緊張感を持ちながら、倹約に努めるべきだって書いてあった。

自分が稼いだお金の一部は運にもよるものであり、過去の成功が永遠に繰り返されるとは限らないことを受け入れなければならないとも書いてあった。

優秀な人間が大失敗するのはたいてい傲慢さが原因だから謙遜であれ、傲慢になっちゃあかん。

幸せと豊かさ

お金がある事が幸せなのかってよく議題になる問だよね。

この本に書いてあった最高の豊かさとは、「毎朝、目を覚ました時に『今日も思い通りに、好きなように過ごそう』と思えること」なんだって。

人は「幸せになりたい」から経済的に豊かになろうとする(←ここでお金が必要ってことだね)。しかし、何をもって幸せとするかは人それぞれで、定義するのは難しい(←ここでお金がある事が幸せなのかって議題に繋がる訳だね)。

とはいえ、誰にとっても共通の要素はあるらしくて、それは「思い通りの人生を送れること」なんだって。

「好きなときに、好きな人と、好きなだけ、好きなことができる」ことは何物にも代えがたい価値があり、これこそが、お金から得られる最高の配当。

実際、現代人は自分の時間をコントロールできなくなっている。

時間を好きに使えないことは、幸福度に大きな影響を与えるので、かつてないほど豊かになった人々が、あまり幸せを感じていないのは納得がいくわけだね。

ここで言いたいことは「自分の時間をコントロールするためにお金を貯め、使う事が大事」ってことだね。

幸せになるためにはモノではなく時間の方が必要

お金があれば好きなものを買えるから幸せだって思うかもしれない。

でもその考えが植え付けられている以上幸せにはなれないと思う。

モノでなく時間こそが人生を幸せに導くから。

この本の著者は洒落た車を運転している人を見ても、「あの車を運転している人はかっこいいな」ではなく、「自分があの車に乗っていたら、みんなにかっこいいと思われるだろうな」と考えていたんだそう。

結局、無意識であろうとなかろうと、人はこのように考えているわけだね。

ここにはパラドックスがある。人は「私は他人に好かれ、称賛されるべき人間だ」ということを求めるため富を求める。

しかし、富を誇示するような高級品を身につけても、思ったほど他人から称賛されることはないというオチが待っている。

皮肉なもんやね。

そしてお金の皮肉の中でも重要なのは「豊かさは目に見えない」ということ。

10万ドルの高級車を持つ人は、もしかしたら裕福かもしれないが、実際のところ、それで分かるデータは車を買うよりも手持ちのお金が10万ドル少ないということだけ。🤣🤣

高級な車や腕時計が欲しいと思っている人が本当に望んでいるのは、尊敬と称賛だけど、それが欲しいのであれば、馬力の大きなスポーツカーや派手なメッキの腕時計よりも、優しさや謙虚さのほうが効果的なことってこと。

真の富とは目に見えない。富とは、購入しなかった高級車であり、買わなかったダイヤモンド、身に着けていない時計、着ていない服、乗らなかったファーストクラス。富とは目に見えるものに変換されていない金融資産のこと。

貯金とは「収入からエゴを差し引いたもの」

富とは、将来、より多くのものや選択肢を手に入れるために、今買うものを抑えることで生まれるものなわけで、どれだけ稼いでも、今この瞬間を楽しむことばかりに使ってしまえば富は築けない。(当然っちゃあ当然のことだけど、それができてない人が思った以上に多いのかもね。僕も含めて)

幸せを得るには「足るを知る」ことも大事

幸せになるもう一つヒントは「足るを知る」こと。

実際、人はいろんなものを欲しがるが実際に本当に必要なものは一部。

不要なものを得ようとして重要なものを失ってしまうことほど、無意味な行為はないですよね。

現代の資本主義は「富を生み出すこと」と「羨望を生み出すこと」に長けていて、この2つは良い効果を生むこともある。ライバルに負けたくないという気持ちは、努力の燃料になるから。

でも「十分」の感覚が無ければ幸せは遠のく。

なぜなら幸福とは「結果から期待値を差し引いたもの」なのだから。

期待値を高く持たず、自分ができる範囲の事を把握する。

つまり「足るを知る」という事が幸せになるため必要なわけだね。

先人のありがたいお言葉

この本に載っていた、先人のありがたいお言葉を最後に載せておきます。

失敗について

ピーター・リンチ「この業界で際立って優秀な人でも、正しい判断をするのは10回のうち6回程度だ」

ジョージ・ソロス「重要なのは、正しいか間違っているかではなく、正しい時にどれだけたくさんお金を稼ぎ、間違っているときにどれだけ損失を抑えるかだ」

✅幸福について

チャーリー・マンガー「幸福感を得るための最良の方法は、目標を低く設定する事」


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