「魂の退社」を読んで幸せとお金と会社について考えた話 読書記録 #53

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会社に一生属していることが珍しくなっている昨今。

最近、「魂の退社ー会社を辞めるということ。」を読みました。

この本は、実際に50歳を迎える独身女性が会社を辞めようとして、気づいたことを丁寧に書かれている本です。

で、退社とかだけじゃなくて、お金とか会社とか、はたまた幸せとかについて色々考えるよい機会になったので、記事にまとめておこうと思いました。

なんのために会社に属しているの?

そもそもどうして僕たちは会社に属するのでしょうか。

それは「お金」のためです。

結局、金です。

しかし、「お金」のためと考えるようになると負のスパイラルに陥ることになります。

それは、人の欲望は無尽蔵だからです。

大きな幸せは小さな幸せを見えなくし、知らないうちに大きな幸せじゃないと幸せを感じられなくなってしまう体ができてしまう。

良くも悪くも人は自分の環境に慣れていく生き物です。

「給料が入る」→「給料に見合った生活をする」→「自分の置かれている生活に慣れる」→「給料が入る」→…

の繰り返しです。

この繰り返しで起きる負のスパイラルとは、「お金」があるから手に入れられる幸せを追い求めるが所以のことです。

しかし、お金があっても、それに慣れていってしまう。

では、この負のスパイラルから抜け出すにはどうすればよいのでしょうか。

負のスパイラルから抜け出すには?

お金があっても、満たされず、まだ足りないという感情が芽生え、もっと欲しいという悪循環に陥りますが、この負のスパイラルから抜け出す方法はなんなのでしょうか。

それは、

  • 無くすことで知ることのできる世界を知ること(「ない」ということには無限の可能性がある)

です。

「なくてもやっていける」を知ると怖いものなしです。

本当の自由はそれを知っている自分を作り上げることだったんじゃないかとこの本には書いてありました。

お給料が無くてもやっていける。

そんな自分を作り上げると、仕事の見え方も変わってくると思います。

以下、抜粋です。

仕事とは本来、人を満足させ喜ばせることのできる素晴らしい行為である。人がどうすれば喜ぶかを考えるのは、何よりも創造的で心躍る行為だ。

「魂の退社ー会社を辞めるということ。」

そんな意識で仕事と向き合えれば、世界はより輝くものになるんじゃないかと思います。

会社は強いようで弱い ~負のスパイラルを作る社会を見る~

組織は強い。しかし強いゆえに弱いのです。事なかれ主義、長いものには巻かれろ。人間の持つ本質的な欲や弱さが集団になるとたちまち顕在化し、組織そのものを蝕んでいく。

これを止めるのは個人の力しかありません。一人で判断し、一人で責任を引き受け、一人で動く。それは小さな力ですが、自分一人が決断さえすれば、誰にも止めることができない。それゆえに弱いけど強いのです。

「魂の退社ー会社を辞めるということ。」

負のスパイラルが出来上がる会社。

では、会社が悪かったのでしょうか。

いや、そうではなく、豊かになった人々に根付いた弱さで作り上げられた環境そのものが負のスパイラルを作り出す考え方を孕んでいます。

日本は戦後から豊かになりました。

しかし、その豊かさは人々に依存を生み出し、長いものに巻かれておけば大丈夫だという敷かれたレールを作り上げました。

だから、いい会社に入ればもう安心のようなひねくれた考え方ができたわけです。

これは人が自立していける考え方ではありません。

会社に依存してぶら下がってこそ、幸せが手に入るという考え方です。

だから僕らは自分で考えていかなければいけないわけです。

自分のやりたいことは何なのか

自分の幸せは何なのか

と。

敷かれたレールは無視した方が良いと僕も思います。

若いうちは考えて考えて、悩んで悩みぬいたもの勝ちです。

結局、この負のスパイラルは、人々の弱さが作り出した幻想なのですから。

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