昨今、学べる機会やツールが多くなり、多くの情報を得られる時代になってきました。
それはありがたいことではありますが、学んだらすぐに忘れてしまう「消費型」の学習になってませんか?僕は結構思い当たる節が結構あります。
いい研修や講座を受けてもその学びが投資になってなければ意味がありません。知識やノウハウとして飲み込めないまま、また次の学びを求めてしまう。何もやっていないよりはましですが、せっかく学んだことが時間とともに少しずつこぼれているような感覚は感じてます。
そんなときこんな本に出逢いました。
「すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法」という本です。
独学っていいですよね。独学をマスターさえできればコスパ最強だと考えてます。僕はコスパ大好きなのでこれはその独学マスターへの一歩に、それも大きな一歩になるかと考えてます。
今回はこの本のノウハウを簡単にまとめてみます。今回のまとめはざっくりとしていると思います。こういう方法もあるのだなーと思いながら、参考にしてみていただければ幸いです。今後はこの独学法もどんどん使っていきたいです。
そしてこの記事を読んで興味がわいた方はぜひこの本を読んでみてください。そしてこの方法を使ってみてください
学んだことを忘れないために必要なのは次の3つ
まずこの学習法は以下の学んだことを忘れないために必要な3つを満たすために行うものになります。
- 目的の明確化
- 思考整理
- 端的な要約
上記の「端的な要約」に関してはできるだけ20字前後にまとめることが大事です。この本のタイトルでもありますね。
また、紙一枚にまとめることになるのですがちゃんと手で書くことが大事なそうです。ワープロでまとめるのはダメってことです。これは紙で学習した方が人間の脳は活性化するからだそう。
また紙は小さかったらダメらしいです。基本はA4サイズで。
学習法のステップは3つあり、それぞれ順に難易度があがりますので順を追って作ることがよいと思います。
ステップ1:20字でまとめる
以下の画像のようなシートを用意します。今回はパワポで僕が作りました。参考にした「すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法」にのっているものよりも簡易版になります。
また、今回はパワポで作成しましたが、上記でも書いた通り実際に紙に書くことがおすすめです。
まず、以下のシートを書くのですが、画像のように緑のペンで書くようにします。
そしてシートの中身をどのような値にするかですが、以下のように分けて説明します。
①:日付とテーマを書く
日付とテーマを書きます。それだけです。
②:目的を書く
目的を書きます。例えば「この本を読む目的は何なのか」などです。この目的を書いてから、それを意識して本を読んだり、授業を受けるとよいです。この目的に関しては赤のペンで書くようにします。
③:キーワードを書く
本を読み終わったらこの③の欄にキーワードを書いていきます。
16個枠がありますが、全部埋める必要はありません。キーワードは青いペンで書くようにします。
赤いペンでキーワードをグルーピングする
同じ意味のキーワードに赤いペンで丸を付け、線でつなぎます。似たようなキーワードでグルーピングをしていきます。
④:20字でまとめる
最後にグルーピングしたキーワードから類似した単語でまとめたりし、コンパクトにしたフレーズで20字前後で自分の言葉としてまとめます。それを④の欄に書いていきます。
ステップ2:人に説明できるまで理解する
さて、学習をするうえで最終的なゴールとしては理解することです。その理解するとはどのような状態でしょうか。本書では他人に説明できる状態になるという定義をしています。
さてわかる、理解するために必要なものは何でしょうか。
それは3つの疑問詞に答えがあると書いてありました。
その3つの疑問詞は以下の3つ
- What
- Why
- How
この3つの疑問が解決した状態が「わかる」状態になることになります。
そこで新たに登場するシートが以下になります。今回のもパワポで僕が作りました。同様に参考にした「すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法」にのっているものよりも簡易版になります。
今回もシートの中身をどのような値にするかですが、以下のように分けて説明します。
①:日付とテーマを書く
これも日付とテーマを書きます。それだけです。
②:20字前後のフレーズを書く
「ステップ1:20字でまとめる」内で作成した20字前後のフレーズを書くようにします。
③:「どのように」の質問と答えを書く
③の欄のHowのところに「どのように」の質問を書きます。例えば本を読む場合「今後どのようにこの知見を活かすか」と書きます。そして矢印の先にそれぞれ3つ答えを書きます。青ペンで書きます。
④:「何を」の質問と答えを書く
④の欄のWhatのところに「何を」の質問を書きます。例えば本を読む場合「何を学んだのか」と書きます。そして矢印の先にそれぞれ3つ答えを書きます。これも青ペンで書きます。
⑤:「なぜ」の質問と答えを書く
⑤の欄のWhyのところに「なぜ」の質問を書きます。例えば本を読む場合「なぜこの本を読んだのか」と書きます。そして矢印の先にそれぞれ3つ答えを書きます。これも青ペンで。
ステップ3:ステップ1と2を踏まえて1枚にまとめる
最後はステップ1とステップ2の合体版です。
以下のような構成になります。今回のもパワポで僕が作りました。同様に参考にした「すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法」にのっているものよりも簡易版になります。
そしてシートの中身をどのような値にするかですが、以下のように分けて説明します。
①:日付とテーマを書く
これも日付とテーマを書きます。それだけです。
②:キーワードを書く
「ステップ1:20字でまとめる」内の③にあたる部分です。青ペンで書きます。
③:誰のために学習するのかを書く
ステップ2で理解するとは他人に説明できることとありました。ここにはその説明したい他人の対象者を書きます。説明は説明する人の状況によって変わってくるので対象者を意識してシートの中身を書くことになります。
④:どんな問題または願望を扱うのかを書く
この④と③とを組み合わせることで目的を明確にしていきます。
⑤:③と④で明確にした「目的」を達成できる質問を書く
目的を達成できるような質問を書きます。
⑥:⑤で設定した「質問」に対する「答え」を一言(20字前後)で書く
文字通り⑤の質問の答えを20字前後で書きます。
⑦:⑤の「答え」対する質問のWhyを3つ書く
「ステップ2:人に説明できるまで理解する」内の⑤にあたる部分です。
⑧:⑤の「答え」対する質問のHowを3つ書く
「ステップ2:人に説明できるまで理解する」内の③にあたる部分です。
⑨:⑤の「答え」対する質問のWhatを3つ書く
「ステップ2:人に説明できるまで理解する」内の④にあたる部分です。
まとめ
カンタンにまとめると上記のような内容ですが、本書ではその中身を書くコツについてもまとめられています。
多くの知識やノウハウが毎日のように流れてくるこの社会では本質を見極めて理解することがとても重要になってくると思います。それを可視化し自分なりにまとめられるこの方法はとても画期的だと思いました。
今後も使っていきたいです。