「『ドラッカーと生産性の話をしよう』を読んで生産性向上のヒントを得た話」 読書の記録#57

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はじめに

最近、「ドラッカーと生産性の話をしよう」という本を読みました。

今回は生産性について学んだことをまとめようと思います。

実は「ドラッカーと会計の話をしよう」という本も読んだんですが、まだ経営者じゃないこともあり、まとめるのは後でもいいかなと思ったので、生産性についてまとめようと思います。

生産性とは

そもそもですが、生産性とは一体何でしょうか?

この本にはこう書いてありました。

生産性とは、使用した経営資源がどれだけの生産物や付加価値や利益を生み出したかを意味している

例えば、

  • 仕事がない状態の時間を潰しているだけの社員とか
  • 放置された在庫商品とか
  • 客足の少ない店舗とか

これらは生産物を生み出していないので、生産性は低いものです。

生産性を一歩深く理解するために生産について分解してみましょう。

ドラッカーは生産要素として以下の4つを挙げています。

    • 肉体労働者
    • 知識労働者
  • 物的資源(機械や在庫)
  • 資金

ヒト、モノ、カネに分かれます。

生産性の向上にはこれらの一つの要素の生産性を上げても全体の生産性を上げることはできません。

例えば、設備投資を行ったけど、労働生産性が低下することで会社全体の利益が減ることはあります。

生産性を上げるためには?

では、どうやって生産性を上げていけばよいでしょうか?

💰資金(カネ)

資金の生産性を向上させることというのは、調達した資金を効率的に運用て、さらに多くの資金を生み出すことにあります。

これを実現するためには、投入した現金がまた現金として回収されるまでの回転速度を上げる必要があります。

つまり、資金の生産性を上げるには、利益を確保した上で、商品を高速で回転させることで上げることができます。

⚙️物的資源(モノ)

物的資源は、組織によって異なってきます。

中心的な物的資源が何であるかを明らかにすることが大切です。

物的資源には必ず役割があり、その役割で稼働率を上げる必要があります。

上げることによって物的資源の生産性は上がることになります。

👷‍♂️人

で、肝心な人の生産性なんですが、

上に挙げたように、労働者には肉体労働者と知識労働者の2種類がいます。

肉体労働はプログラミングできる作業を指し、運んだり、作ったりのような単純作業に限らず、複雑な作業でも分解して個別の動作に分解できるのであれば肉体労働に分類されます。

時間と共に仕事に慣れてきて、作業効率は上がり、生産性は向上します。

よって、肉体労働の生産性は量に依存します。

これをプログラミングなどの機械作業を組み込む際に「知識」を持っている知識労働者が必要になります。

そもそも「知識」とはですが、ドラッカーの解釈であれば、情報をたくさん持っている人を知識がある人とは言いません。

知識とは特定の仕事の達成のために応用する能力を指し、その結果、ちゃんと成果をもたらすものです。

知識労働者は情報を頭に入れるだけはなく、実際に仕事に応用できて、成果まで上げる労働者を指します。

知識労働者は専門知識を使って、従業員(人)、機械(モノ)、資金(カネ)を生産手段として使い、付加価値を生み出します。

その結果、肉体労働の生産性を向上させます。

テクノロジスト(知識労働者)

肉体労働と知識労働の両方をする人がいます。

それが、テクノロジストです。

専門知識と肉体労働の専門技能を兼ね備えた知識労働者のことを指します。

例えば、外科医がそうです。

サービス労働者

サービス労働者は例えば、店員とかです。

こちらも肉体労働と知識労働の両方を含みますが、業務の中で肉体労働が占める割合が高いです。

サービス労働者の生産性が落ちるのは、肉体労働のパターン化ができていないときです。

一連の作業を標準化しておくと良いです。

サービス労働者が作業の目的や、段取りや、書類の整理などを自分たちで決めると、本来やるべきことが後回しにされて、生産性が低くなってしまいます。

業務のうち、肉体労働部分については作業手順を決めて、マニュアル化をします。

その上で仕事のやり方を工夫すると、肉体労働の生産性は上がります。

店員の最も大事な仕事は、顧客情報を整理して、顧客が何に満足するかを分析し、売れ筋商品の動向を分析することです。

このような知識労働の時間を、多忙で他のことに使われることは避けなければなりません。

真の知識労働者になるヒント

最後に。

ビジネスの現場を体験することは勉強にはなるが、それだけでは真の知識労働者にはなれないし、知識の生産性は上がりません。

ドラッカーは知識労働の生産性の条件として以下の6つ挙げています。

知識労働の生産性を高める6ヶ条

  1. 仕事の目的を考える
  2. 生産性向上の責任を負う
  3. 継続してイノベーションを行う
  4. 自ら継続して学び、人に教える
  5. 量よりも質の問題であることを理解する
  6. 知識労働者は、コストではなく、資本財であることを理解する

まとめ

今回は生産性についてまとめました。

生産性のキーになるのは知識労働でした。

知識の意味合いについても理解しておく必要があると思います。

僕も一応、プログラミング等もするので、一応、テクノロジストなんですかね。

テクノロジストなりにできる生産性の向上を考え、肉体労働への還元もしていきたいと思います。

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