主にこの記事に書いてある情報
はじめに
2024年になった。今年は本の記事からスタート。
読書記録を50回以上続けてきた。
しかし、読み返すと知識ばかりしか載せていない記事も多い。
最近、「インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式」を読んだ。
この本を読んで、すべての読書の記録はやりなおしだなぁと思った。
今回は、ビジネス書の読書からそのノウハウを自分に身に着けるために、この本に書いてある「10倍読書」を実践していく。
「10倍読書」とは
「10倍読書」とは、この本で紹介されている読書術のことだ。
たくさんの本を読めばいいという話ではなく、極端な話、1時間当たり1ページしか読まなかったとしても、そこから得られる学びの量が10倍なら、その方がいいということである。
さて、どうすれば学びを10倍にできるのだろうか。
「10倍読書」は以下の2つの読み方によって成り立つ。
- 自分の中の視点を増やすための「視点読書」
- 自分の中の法則を増やすための「法則読書」
この本ではビジネス書を読む目的は「自分の中に『視点』と『法則』を増やしていくこと」だと定義している。
視点は「何を考えるのか」(what)で、法則は「どう考えるべきか」(how)
この二つがある事で自分なりの結論が導き出せるのだというのだ。
単にビジネス書の内容を暗記するではなく、ビジネス書の中に書かれている「視点」を発見し、「視点」を抽象化することによって、アウトプット先を何倍にも広げることができるようになるでしょう。
果たして、実際のところどうなのだろうか。
「視点読書」と「法則読書」がどんなものかを見た後、実際に試してみたいと思う。
「視点読書」と「法則読書」
「視点読書」と「法則読書」があるように、「10倍読書」では2回本を読むことになる。
視点読書
視点とは「どの側面に焦点を当てて物事をとらえているか?という着目しているポイント」とこの本では定義している。
ここで注意する点は、「多様な側面がある」ことに自覚的になれずに1つの側面からの「視点」になりがちなことだ。
人は誰もが「視点」を通してしか物事を考えることができない。
どんな思考プロセスでも「視点」→「法則」→「結論」という道を辿る。
視点読書は以下のステップを実施する。
- ビジネス書から「視点」を発見する
- 「発見した視点」を抽象化してとらえ直す
具体的にこのステップをやってみる。
今回使用する本はかの有名な「チーズはどこへ消えた?」。
ビジネス書から「視点」を発見する
目的は視点を増やしていくことなので、正解か不正解かは考えこまずに気楽な気持ちで探す。
この本に書いてあった例:
人は誰でも疑問や問題にぶつかったとき、つい性急に「答え」を求めがちです。しかし「答え」を学んだところで、「どのような物の見え方や考え方をすれば、優れた答えにたどり着けるのか?」という「答えの出し方」を学ばなければ、一生ものの学びにはなりません。
この文章に対して、この本では
- 「答え」の視点
- 「答えの出し方」の視点
の2つの視点を発見していた。
「発見した視点」を抽象化してとらえ直す
他にも応用できるように抽象化する。
これも「視点」の発見の時と同じで正解か不正解かはない。
具体的な物事を抽象化し、幅広く応用できる概念に置き換えられないかどうかを考え、応用範囲を広げる。
この本に書いてあった例:
この本では、上記の
- 「答え」の視点
- 「答えの出し方」の視点
に対して、
- 「答え」の視点→「知識」の視点
- 「答えの出し方」の視点→「思考プロセス」の視点
と視点を抽象化していた。
法則読書
次に法則読書。
2週目の読書である。
この本では法則を「『ああなれば→こうなりやすい』という因果関係」のことと定義している。
法則読書のステップは以下。
- ビジネス書から「法則」を発見する
- 「法則」を抽象化してとらえ直す
ビジネス書から「法則」を発見する
文章に隠されたノウハウや経験則を見つけ出す。
この本に書いてあった例:
上記の文章に対して、法則を発見する。
この本では以下のような模範解答になっていた。
- 答えを学んでも→一過性の学びにしかならない
- 答えの出し方を学ぶことができれば→一生ものの学びになりやすい
「法則」を抽象化してとらえ直す
幅広く応用できる概念に置け換えられないかを考える。
この本に書いてあった例:
法則を抽象化する。
この時、視点読書で抽出した「知識」の視点と「思考プロセス」の視点をフル活用する。
これにより法則は以下のように抽象化できる(とこの本には模範解答として書いてあった)
- 「知識」は→一過性の「消費」にしかならない
- 「思考プロセス」は→将来活かせる「投資」になる
自分でも試してみる
では、自分でも「チーズはどこへ消えた?」の視点読書と法則読書をしてみる。
視点
まず、視点を幾つか発見して、抽象化してみる。
この本は分かりやすい。
- 「変わる」視点
- 「変わらず現状維持する」視点
「変わる」視点では、周りの環境に合わせて自分たちも変化していく。
「変わらず現状維持する」視点は変わることを恐れる視点と言ってもよい。
「変わる」視点
「変わる」視点を抽象化すると「変化を恐れず変化に適応していく視点」だろう。
変化が起こるのを予想し、変化を求めるのだ。いつ変化がおきるか本能的に感じ取り、それに適応する準備をするのだ。
変化を恐れないために変化を楽しむ視点も必要だ。
自分が成功しているところを想像してみる事が大切。
自分の好きなあらゆるチーズの山に囲まれた自分の姿を、細かいところまで思い描いたのだ。好きなチーズをあれこれ食べているところも想像して、楽しんだ。こんな風におおくの物を味わえたらどんなに愉快だろう。
周囲の変化に敏感になる視点もある。
どんな選択肢があるのかを知っている方が、より新しい事を探索できるからだ。
どんな選択肢があるのか知っていたほうが、居心地のいい自分の居場所に閉じこもっているより安全だとわかっていたからだ。
「変わらず現状維持する」視点
人が変わることで悪い方向になるかもしれないという視点。
これは思い込み過ぎだ。
人が恐れている事態は、実際は想像するほど悪くは無いのだ。自分の心の中につくりあげている恐怖のほうが、現実よりずっとひどいのだ。
変化に驚く視点もある。
これは、予期したり変化を期待していないから起こることだ。
いまは、予期していようといまいと、つねに変化が起きるのは自然なことだとわかった。変化に驚くのは、予期したり期待したりしていないからだ。
法則
人は考え方を変えると、行動も変わる。
変ろうとすると、行動も変わるのだ。
自分の考えを変えていくにはどうすればよいのだろうか。
自分が変わるためには、自らの愚かさを嘲笑うことがよい。
自分が変わるには、自らの愚かさをあざ笑うことだ。そうすれば見切りをつけ、前進することができるのだ。
また、変化に備えるための法則はどんなものがあるだろうか。
そのためには以下が大切だ。
- 物事を簡潔に捉え、柔軟な態度で、すばやく動くこと
- 問題を複雑にしすぎないこと
- 恐ろしい事ばかり考えて我を失わないこと
- 小さな変化に気づくこと(やがて訪れる大きな変化にうまく備えることができる)
- 変化に早く適応すること。
以上の法則を抽象化していくと以下のようになると思う。(もうある程度抽象化されているけど)
✅変化を恐れてとどまる→周りの変化についていけず、前進できない
✅変化を敏感に察知し、楽しみながら自ら変化していく→前進する
まとめ
今回は、「読書の方程式」の「10倍読書」を試してみた。
本の内容を知識でとどまらせないように、この「10倍読書」は今後意識して記事を書いていこうと思う。