はじめに
偶然にも最近読んだこの2冊が僕の中でリンクしたので記録として残しておこうと思いました。
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」(以下、呼称を「ロングゲーム」とする)
「僕の心臓は右にある」
「ロングゲーム」は、ざっくりというと、行き当たりばったりな行動ではいつまでも目標を達成できないので、長期戦略を立てるべきだという主張をしている本です。
「僕の心臓は右にある」は芸人チャンス大城氏が自らの半生を綴ったエッセイです。
一冊はビジネス本、一冊は芸人さんのエッセイ。
一見、関係の無さそうな2冊ですが、僕の中でリンクしました。
その話は、後ほどするとして、まずは「ロングゲーム」についてのポイントを書いていきます。
それを踏まえて、「僕の心臓は右にある」のリンクしているポイントを書いてまとめていこうと思います。
「ロングゲーム」について
「ロングゲーム」は上記でも記載したように、長期戦略を立てるべきという主張をしています。
その理由は、
- 「長期の思考」があれば、危機の際に助けになるから
- 「長期の思考」は大切な目標に向けて歩む力になるから
- 長期戦略を立て、途中で自分の進む道も変わる可能性もあると認識していれば、成功のチャンスを最大化することができるから
です。
では具体的にどうやって長期の目標を立てて、成功につなげていくのかを書いていきます。
ロングゲームの成功のステップとは?
本書ではロングゲームの成功への道を以下の2つのステップだと言っています。
- 「意味のある人生」の定義を決めること
- 「欲しいものはほぼすべて手に入る」と理解すること
「意味のある人生」の定義を決めることっていわれたってそれって結構難しいじゃないのって思う。
で、この本では「自分の興味に最適化する」という方法をオススメしています。
誰にでも興味のある事はあります。
ロングゲームでは、好奇心を刺激されることや、もっと学んでみたい分野があっても、今すぐ仕事を辞めて、それに時間を注ぎ込むことはできないとしても、時間をかけて小さな戦略的ステップを積み重ねることを勧めています。
では、どうやって自分の興味がある事を知ればよいのでしょうか。
その方法として、現時点の時間の使い方を振り返るのがよいと書いてあります。
例えば、インスタにきれいな料理の写真をたくさん載せているなら、フードライターの素質があるといった感じ。
といいつも、今の時点で熱中していることがあっても、それが自分の生きがいだと焦って決めつけるのは良くないと書いてあります。
なぜなら、焦って決めつけるとその場の成り行きや気まぐれで決めてしまう可能性があるからです。
あとは、自分が興味のある対象のパターンを見つけること。
それと、「自分はどんな人間になりたいのだろう?」と自らに問いかけること。
意義のある目標に向かって努力しているときは、目標そのものが力になり、日々の小さな努力を積み重ねられる。
自分の興味に最適化するなら「できそうなこと」ではなく、「本当に興味があること」を目標にしよう。
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」
ここから長期のロングゲームをしていくのだけれども、本書では何かをする際の時間配分として、4つの期間(波)に区切って考えることをオススメしています。
それが以下です。
- 学ぶ
- 創造する
- つながる
- 収穫する
これらを海の波と考えてうまく乗りこなしながら次の波にスムーズに移行できるようにしていきます。
「学ぶ」はインプット。
「創造する」はアウトプット。
「つながる」で人脈を広げて、最後に「収穫する」
しかし、「収穫する」はいつまでも収穫していてはいけません、賞味期限があります。
期限が来たら、また新しい事にチャレンジし、新しいものを想像していかなければいけません。
ロングゲームをプレイするには、ゲームでの自分の立ち位置を知り、その時点で必要なスキルを見定めなければならない。「波で考える」ができるようになれば、その時々に合ったツールを選び停滞するのを避けることができる。それが勝利の方程式だ。
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」
僕はここを読んで思ったのは、まだ「つながる」ができていなかったということ。
ずっと「創造する」で止まっていたなって思った。
「僕の心臓は右にある」の説得力が爆上がりした点
以下は「ロングゲーム」の一節です。
目標を立ててから最初の本を出すまでの5年間は、まるで永遠に続く拷問のように感じられた。それでも、最終的にその瞬間はやってきた。そして私は、ほとんどの人が分かっていないことを理解した。暗い時期を乗り越えた時に手に入る報酬は、だんだんと増えるのではない。ある瞬間に一気に増えるのだ。
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」
「ロングゲーム」を読んですぐあとぐらいにチャンス大城氏の「僕の心臓は右にある」を読んだ。
これがもう凄い波乱万丈な人生なのよ。
しかし、大城さんはずっと芸人を続けていました。
芸人として売れるまでに32年かかっています。
それまでの間、本当に苦労していて、でもそれが笑い話となって語られています。
32年分の濃厚な話として。
32年なので、超超超ロングゲームです。
しかも、ただ淡々と32年過ぎたのではなく、本当にいろんなことを経験したうえでの32年です。
でも、それがないと、この話は生まれなかったんだろうなと思う話ばかり。
彼は、どこかでこの経験も後で笑い話になるんだろうなと思いながら人生を送っていたんじゃないかと思っています。
本書にもロングゲームを続けるためのヒントはあって、例えば、すべった日にタクシーの運ちゃんにかけられた言葉、
完璧を目指したら、ちょっと崩れただけで人間終わってしまうんです。お客さん、収録は五〇点を目指せばいいんです。あとの五〇点はすべっていいんです。ホームラン打たなくても、とりあえずセンター前ヒットが打てればいいんですよ
「僕の心臓は右にある」
とか、
きっと僕は、究極のカメなんです。ブサイクで、不器用で、ちっともうまくない、究極のカメ。
だけど僕には、路上魂があるんです。道端に転がされて不良にボコボコにされながら、相手に信管を抜いた手りゅう弾をパッと手渡すような、一発ブチかます魂がある。
「僕の心臓は右にある」
とか。
辛くても生きないとと思える、そんな熱い時間をくれる一冊です。
続けてればいつか輝ける日が来ます。
僕も路上魂を持てるようになりたいな。
心の底から尊敬するチャンス大城氏に最後敬意をこめてこの記事を終わろうと思います。