どうも、こんにちは。比由亜・デトックス・純(ぴゅあ・でとっくす・じゅん)です。
皆さんは異国の人とコミュニケーションをとることがありますでしょうか。
私は少しだけあります。
ほんの少しだけ。
グローバル化が5Gのネットワークによって劇的に進む昨今、海外の人とコミュニケーションをとることはとてつもなく重要なこととなってきています。
ここで言うコミュニケーションは英語が話せるだけではだめということです。
実際は文化や思想などが絡み合ったうえでコミュニケーションがされるわけです。
ではその複雑に絡み合った文化や思想の基でコミュニケーションをしていくにはどんなことに気を付ければよいのでしょうか。
今回はそのことについてまとめようと思います。
今回読んだ本は「異文化理解力 — 相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養」。
この記事で得られるもの
異文化交流のための8つの道具の内以下の4つの内容と使い方と使う上での注意点
- ローコンテクスト vs ハイコンテクスト
- ネガティブフィードバックが間接的 vs ネガティブフィードバックが直接的
- 原理優先 vs 応用優先
- 平等主義 vs 階層主義
異文化交流のための8つの道具
この本に書かれてあった異文化交流のために必要な考慮事項は以下の8つです。(この記事で紹介するのは青文字のところです)
- ローコンテクスト vs ハイコンテクスト
- ネガティブフィードバックが間接的 vs ネガティブフィードバックが直接的
- 原理優先 vs 応用優先
- 平等主義 vs 階層主義
- 合意志向 vs トップダウン式
- タスクベース vs 関係ベース
- 対立型 vs 対立回避型
- 直接的なスケジュール vs 間接的なスケジュール
では、それぞれの特徴と異文化交流を円滑に進めるための対策をまとめていきます。
【メッセージの詳細度】ローコンテクスト vs ハイコンテクスト
ローコンテクストのコミュニケーションとは、厳密で明確でシンプルな文化のコミュニケーションをとること。
つまり、暗黙の了解が少ないということです。
メッセージはそのメッセージ通りの意味で伝わり、コミュニケーションを明確にするためならば、繰り返して伝えることも歓迎されます。
ハイコンテクストのコミュニケーションとは共通点や暗黙の了解があることを無意識に前提としたコミュニケーションです。
つまり、空気を読むコミュニケーション。
日本はそれが顕著で、とても強いハイコンテクストのコミュニケーションをとります。
日本人は顕著なハイテクスト。
KYとかいう言葉も一時流行りました。
ぶっちゃけ空気読む文化って生き辛いので、どんどん海外志向によっていってもいいと思います。
コミュニケーションに含みがあり、メッセージは行間で伝え、行間で伝わります。
ほのめかしで伝えられることがしばしばで、はっきりと伝えることが少ないです。
もし、ローコンテクストな文化を持つ人がハイコンテクストの文化を持つ人とやり取りしたら、相手が意図的に情報を省略しているとか、明快なコミュニケーションができないと受け取る危険性があります。
次の3つの内、コミュニケーションで最も行き違いが起こるのは③です。
①ローコンテクスト文化出身の人 × ローコンテクスト文化出身の人
②ローコンテクスト文化出身の人 × ハイコンテクスト文化出身の人
③ハイコンテクスト文化出身の人 × ハイコンテクスト文化出身の人
対処法
対処法としては、多文化のチームではローコンテクストなやり取りを行うことを心がける必要があります。
送りての意図とは違うメッセージが汲み取られないように。
【フィードバックの方法】ネガティブフィードバックが間接的 vs ネガティブフィードバックが直接的
ネガティブフィードバックについて。
間接的なネガティブフィードバックはさりげない感じです。
「やや不適切だ」とか「少しプロフェッショナルじゃない」とか。
批判は1対1でのみ行われます。
一方で直接的なネガティブフィードバックは単刀直入に、正直に伝えられます。
「間違いなく不適切だ」とか「まったくもってプロフェッショナルじゃない」とか。
批判はグループの前で個人に向けられます。
日本人は相手の顔色伺いますからね。
ネガティブフィードバックもやんわりとしますよね。
直接的なネガティブフィードバックする国の人とやり取りするときにびっくりしないようにしないとですね。
ローコンテクストかハイコンテクストかで4種類に分けられます。
ローコンテクスト×直接的なネガティブフィードバック
ハイコンテクスト×直接的なネガティブフィードバック
ローコンテクスト×間接的なネガティブフィードバック
ハイコンテクスト×間接的なネガティブフィードバック
ローコンテクストかつ直接的なネガティブフィードバックの文化の人
ザ・率直な人たち。
相手を攻撃しようとしているわけではなく、単に誠実さで裏表が無いだけであり、相手のプロ意識を尊重している表れだと思うとよい。
率直な文化の人への反応で注意すべきことは「彼らのマネをしようとしてはいけない」ということ。(どこまでが許容範囲でどこからが無神経さかを理解していないから)
ハイコンテクストかつ直接的なネガティブフィードバック
ほのめかしてメッセージを伝えるのに、批判のこととなると直接的になる人たち。
指摘するときは気を付けるように促しましょう。
ローコンテクストかつ間接的なネガティブフィードバック
メッセージ通りの意味で伝えるけど、評価はさりげなく行う感じになる人たち。
アメリカ的な評価スタイルで、かなり独特で他の文化の人を戸惑わせます。
この人たちを評価するときは、ポジティブフィードバックとネガティブフィードバックのどちらも明快かつローコンテクストに行います。
称賛を述べる前にネガティブな点から始めるのはダメです。
そして、ポジティブな意見は誠実に詳細にはっきりと伝えるべきです。
ハイコンテクストかつ間接的なネガティブフィードバック
グループの前でフィードバックは行わないことです。
あと、メッセージをぼかすこと。
フィードバックをゆっくりと、長い時間をかけて行い、徐々に浸透させていきます。
ネガティブなメッセージをぼかすために食べ物や飲み物を使うとよい(飲み会など)
【結論が先かどうか】原理優先の思考法 vs 応用優先の思考法
原理優先の思考法をする人は最初に理論や複雑な概念を検討してから事実や発言や意見を提示します。
理論的な議論をもとに報告して、結論に進むのが好ましいとされます。
応用優先の思考法をする人は事実や発言や意見を提示した後でそのことに対して裏付けをして結論に説得力を持たせます。
まとめたり箇条書きにしてメッセージを伝えるのが好ましいとされます。
議論は実践的かつ具体的に行われ、理論や哲学的な議論はビジネス環境では避けられています。
(日本の記載が無かった。)
個人的には原理優先の人が多い印象。でも応用優先の方が助かる。
【階層構造】平等主義 vs 階層主義
上司と部下の関係についてです。
平等主義は上司と部下の理想の距離は近いものになります。
理想の上司とは平等な人々の中のまとめ役です。
組織はフラットで、時には序列を飛び越えてコミュニケーションが行われます。
階層主義は上司と部下の理想の距離は遠いものになります。
理想の上司は最前線で導く強い旗振り役です。
肩書が重要で、組織は多層的でかつ固定的です。
コミュニケーションは序列に沿って行われます。
自分が働いている文化が指標のどこの位置にあるか分からない場合は、階層主義へ向けたアドバイスに従うようにしておくべき。
そちらの方が無難で、予期せぬ問題を引き起こす可能性が低い。
前半、終了。まとめ
今回は一旦ここまででまとめに入ります。
前半、4つの異文化コミュニケーションについてまとめました。
僕が海外の人とやりとりするときに上手くやり取りが進まないというモヤモヤが言語化されたように思っています。
ただ、日本はどれも極端ですね…。
次回は後半の4つを見ていこうと思います。
今回はここまで。ではまた。👋👋👋