「困難な状況にも立ち向かう経営者の視点とは?」 読書記録 #43 『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』

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はじめに

ベン・ホロウィッツ著の「HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか」を読んだ。

ホロウィッツは経営者として様々な困難(HARD TINGS)を経験してきた。

😫会社が軌道に乗った直後にドットコムバブルが弾け、資金があと3ヵ月で底をつくことになる。

😫売り上げの9割を依存している相手から契約解除を伝えられる。

😫信頼していた会計事務所に裏切られる。

そんなホロウィッツが書いたこの本は確かにところどころに困難に対してどうやって対処するべきかが書かれている。

だがそれらは絶対的な解決策などではなく、哲学書に近い印象を受けた。

今回はそんな経営”哲学書”から

✅辛い時に役立つかもしれない知識

✅会社の問題についてありのままに伝えることの重要性

✅働きやすい場所を作る方法

をピックアップし、紹介したいと思う。

この記事でわかること

✅辛い時に役立つかもしれない知識

✅会社の問題についてありのままに伝えることの重要性

✅働きやすい場所を作る方法

辛い時に役立つかもしれない知識

誰しもが苦闘を経験する。

辛い時にどう振る舞えるかがその人のその後の成功につながるかを決定づける

苦闘は偉大なことが生まれる場でもあるが、多くの人はそこから目を背け、偉大なことは生まれずに終わる。

成功せずに終わる。

ここでは辛い時に役立つかもしれない知識をこの本から引用し、これからの苦闘に備えようと思う。

  • ひとりで背負い込んではいけない
  • 今日のビジネスは単純なゲームではない
  • 長く戦っていれば、運をつかめるかもしれない
  • 被害者意識を持たないこと
    • 困難は全て自分の責任
  • 良い手がないときに最善の手を打つ

会社の問題についてありのままに伝えることの重要性

会社の問題を隠さない方がいい。

理由としては以下の3つ。

  • 信頼
  • 困難な問題に取り組む頭脳は多いほどよい
  • 良い企業文化は悪いニュースは速く伝わり、良いニュースは遅く伝わる

問題があった時は、組織全体がその理由を理解しなければならない。

理解することで、みんなが力を合わせて、製品やマーケティングや販売プロセスの間違いを修復できる。

実際に問題に直面すると、マイナスな面を伝えない方が全体の士気を下げられずに済みそうだが、部下は本人が思っている以上にまずい状況には気づいている。

そんな時に、景気づけを聞かされているのは逆効果になる。

働きやすい場所を作る方法

働きやすい環境は部下にとってとても大事。

良い組織とは、それぞれが自分の仕事に集中し、その仕事をやり遂げれば会社にも自分にも良いことが起こると確信している組織。

そういう組織で働けることこそが真の喜び。

誰もが自分のする仕事は効率的であり、効果的であり、組織にも自分にも良い変化をもたらすと信じている。

それによってそれぞれが自分の仕事への意欲を高め、満足感を得る。

部下にとって意味あること、同時に組織にとって意味ある事を考えていく事が大事。

ちなみに、悪い組織はみんなが自分たちの貴重な時間を組織の壁や内戦や崩壊したプロセスとの戦いに使っている。

自分の仕事が何かすら明確になっていないので、自分が役割を果たしているのかすら分かってもいない。

めちゃくちゃ働いて仕事を成し遂げた場合であっても、それが会社や自分のキャリアや能力にどんな意味をもたらしたのかもわからない。

まとめ

今回は経営者視点で、

✅辛い時に役立つかもしれない知識

✅会社の問題についてありのままに伝えることの重要性

✅働きやすい場所を作る方法

をまとめてみた。

正直、僕自身が経営者として部下を持つことなんて今後あるとは思えない。

しかし、自分が上司になり、上司と部下という立場であれば可能性はあるかもしれない。

そして、部下の立場でも上司が困難にぶつかっているかどうかを把握できるかもしれない。

やっぱり、仕事はみんなが気持ちよくできるのがよいので、今回この本に出逢って学んだことを活かせればいいなと思ったりした。

この本には、成功するCEOについてこう書かれてあった。

「『成功するCEOの秘訣は何か』とよく聞かれるが、残念ながら秘訣はない。ただし、際立ったスキルがひとつあるとすれば、良い手がないときに集中して最善の手を打つ能力だ。逃げたり死んだりしてしまいたいと思う瞬間こそ、CEOとして最大の違いを見せられるときである。」

困難に面と向かった時、人は今できる最善のこと絞りだし、それを信じて突き進むこと。

シンプルな事だが、これが一番大事なんだと思う。

今回はここまで。ではまた👋👋👋



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