「良い戦略、悪い戦略」を読んで、新たな強みを生み出すにはどうすればよいか考えた話 読書の記録 #50

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前回、「良い戦略、悪い戦略」の良い戦略について深堀をして、その中でも特に良い戦略の特徴についてまとめました。

這須
這須

どうもこんにちは、這須ダス太(はうすだすた)です。

這須
這須

今回は新たな強みを生み出すためにどうすればよいかをウォルマートの事例をもとに考えていきます。

ウォルマート

1960年代のウォルマートは誕生し、70年代と80年代はまだ小さいウォルマートにとっての巨大な競合はKmartでした。

1964年のウォルマート
https://one.walmart.com/content/walmartmuseum/en_us/timeline/decades/1960.html より引用

1986年、ウォルマートの創業者であるサム・ウォルトンは全米の中でも最高の金持ちの地位にまで上り詰めました。

巨大な小売マーケットは誕生したときは勿論小さな企業でした。

では、どうしてウォルマートは成功できたのでしょうか?

ウォルマートの成功の陰にあった例を基に「新しい強みを生み出すにはどうすればよいか」を考えます。

僕は他の小売企業より安くものを売っていたのかもというぐらいしか思いつかなかったです。

でも、それは誰でも思いつくし、それだけでは価格競争に疲弊する未来が待っています。

他にも、相手の企業に勝つにはいくつかの要因が考えられます。

  • 一時的な独占ができたり、特許を持っている
  • 真似が難しい、真似するとコストがかかりすぎる

ウォルマートはそのどれでもなく、小売業界で勝利を収めました。

ウォルマートが成功する前の常識

ウォルマートが成功するまでの常識は

「フルラインナップのスーパーマーケットを出店する条件は最低10万人以上の人口が必要」

でした。

この常識をK martは頑なに守っていたわけです。

ではウォルマートはどうだったのでしょうか。

この本では2つの新しい戦略が紹介されていました。

革新的なロジスティック

一つ目は革新的なロジスティックシステムです。

ウォルマートが上手かったのは、レジに導入されていたバーコードスキャナーの使い方でした。

一般的な小売店はバーコードスキャナーは値札の頻繁な付け替えをしなくて済むところが便利とぐらいしか考えていませんでした。(Kmartも)

這須
這須

私もそれぐらいしか思いつかないなぁ

これは当時のバーコードスキャナーの使い方の常識ですね。

しかし、ウォルマートはこのバーコードスキャナーを通信衛星を使った自前の情報システムを構築し、このデータを自社のロジスティックシステムにも活用、さらには、サプライヤーにも値引きと引き換えにPOSデータも提供していました。

これによって何が起こったのかというと、

  • POSデータの管理
  • サプライヤーも巻き込んだ一体型のロジスティック
  • ジャストインタイムの在庫補充
  • 大型店における少量在庫

ということがまとめて相互補完的に作用して、全体として一つのシステムを構築したわけです。

ここでウォルマートが行ったことは革新的なロジスティックシステムの構築です。

革新的な地域ネットワーク

上記で書いた最初の

「フルラインナップのスーパーマーケットを出店する条件は最低10万人以上の人口が必要」

に戻ります。

この常識をウォルマートは覆しています。

ウォルマートは1万人の小さな町にフルラインナップ大型店を出店し、さらにはエブリデイ・ロープライスという戦い方までできています。

では、どうしてウォルマートは1万人の小さな町にフルラインナップ大型店を出店できたのでしょうか。

ウォルマートは一店舗で完結させませんでした。

当時150店舗あったウォルマート全体の地域ネットワークによってこれを実現させました。

情報が共有されたネットワークは一つの店舗に相当し、それは100万人の人口をカバーできます。

もし地域ネットワークを構築してないとどうなるでしょうか。(当時のK martは構築していませんでした)

どこに出店するかを気にしないでよくなります。

なぜなら、ネットワークを構築してない場合は、単に需要を開拓できそうかどうかしか見れませんが、ネットワークを構築している場合はネットワークの経済性を考慮して決められます。

ネットワークを構築すれば、一店舗ではできないような価格交渉も可能です。

ウォルマートが地域ネットワークを構築した時代、主流だったのは各店舗個々に権限を委譲するものでした。

実際に強みを作れるのか

では、実際に僕らは新しい強みを作ることができるのでしょうか。

ここからは本には書いていないことなので、僕個人の考察です。

上記2つの例は、

1つ目は当たり前にあるツールの別の使い方を考えたという事例です。

2つ目は当たり前だった常識を覆す方法を考えたという事例です。

1つ目の事例はバーコードスキャナーの副次的な情報の活用をしています。

何かのツールを使う際に出てくる副次的な産物に焦点を当ててみることがよいのでしょう。

特に情報となると活用の幅は大きく広がると思います。

2つ目の事例は今まで常識だったことを覆しています。

今まで常識だったことがこれをしたらもっと数字を上げられるのではという視点が大事なのでしょう。

「別の方法で常識だったことを覆せないか」というアプローチをとることで、新しい戦略を手に入れられるように僕はこの事例から思いました。

この2つの方法、いずれ使いたいと思います。

インプットをアウトプットして還元していきます。

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