読書の記録が50記事目を迎えました。
実際に読んでいる本はもっとあるので、記事としてアウトプットしたのが50冊ということになります。
記念すべき50回目の今回は個人的に衝撃を受けた一冊「」をまとめてみます。
この記事に書いてある内容
- 戦略とはどんなものか
- 悪い戦略とはどんなものか
- 良い戦略とはどんなものか
はじめに
どうもこんにてぃわ。 這須ダス太(はうすだすた)です。
皆さんは戦略を立てることはありますでしょうか。
私はそんなにありません。でも戦略を立てることは好きです。
今回紹介する「良い戦略、悪い戦略」は主に組織の戦略について書かれています。
つまり、特に経営層の人が読む本になります。
僕は別に組織を率いているわけではないので読む必要も無いのかと思いますが、一人でもこの戦略を用いて戦えるのでは?とも思えたので読んでみる事にしました。(個人的に運営しているWebサービスが儲けられるような戦略を立てたいな😐(遠い目))
そもそも戦略とは
そもそも、戦略とはなんでしょうか。
この本から引用すると、
- 何か野心を抱いたとき、もしくは何か新しい変化に直面した時に、リーダーシップや決意をいつどこでどのように発揮すべきか、その道筋を定めること
- 組織の存亡に関わる重大な課題や困難に対してたてられ、それと無関係に立てられた目標とは異なる
- 組織が前に進むにはどうしたらよいかを示すもの
- 組織にとって良い事、好ましいことをどうやって実現するかを考えることが戦略をたてるということ
目標とは異なる具体的なものという印象を受けるね
冒頭でも書きましたが、やはり組織で動くときに使うことが前提としてありますね。
一人で起業した時も闘っていけるヒントにしたいなー
悪い戦略とは
まず悪い戦略について見てみましょう。
悪い戦略とはどういうものなのでしょうか。
悪い戦略についてもこの本に書いてあったことを書きだしてみます。
- 🙅空疎であること
- 戦略構想を語っているように見えてよく見ると内容が無い
- 綺麗な言葉や不必要に難解な表現を使い、高度な戦略思考の産物であるかのような幻想を与える
- 以下のような素敵な煽り文章もこの本には書かれていた
- 「悪い戦略では、目標が多すぎる一方で、行動に結びつく方針が少なすぎるか、まったくないのである。多くの人が戦略というものを誤解している。大方の経営者は、目標を掲げることだけが自分の仕事だと心得ているらしく、矛盾する目標や、どうかすると実行不可能な目標を得々として発表する。そのような『戦略』では壮大な言葉遣いが高揚感を演出し、中身のなさを隠している」
- 🙅重大な問題に取り組まない
- 🙅目標と戦略を戦略ととりちがえている
- 単に願望や希望的観測を語っている
- 🙅まちがった戦略目標を掲げている
- 重大な問題とは無関係であったり、実行不可能であったり
個人的には1番「空疎であること」と3番「目標と戦略を戦略ととりちがえている」が多いように思えています。
この4つを戦略として掲げないように注意していきたいです。(特に1番と3番)
良い戦略とは
ぶっちゃけ気になるのは良い戦略とは何かです。
それ以外はそんな気にしていないです。
では、良い戦略とはどんなものなのでしょうか。
この本に書かれていた良い戦略の特徴を列挙してみました。
- 単純かつ明快
- パワーポイントを使って長々と説明する必要も無いし、「戦略マネジメント」ツールなども不要
- 一つか二つの打つ手の効果が一気に高まるポイントを見極め、そこに狙いを定め、手持ちのリソースと行動を集中すること
- とるべき行動の指針が既に含まれている(細かい手順が示されてはいないが、やることが明確)
- しっかりとした論理構造(カーネル)がある(カーネルについては後述)
- 一貫性のある行動を組織することですでにある強みを生かすだけでなく、新たな強みを生み出す
- 視点を変えて新たな強みを発見する
- 状況を新たな視点から見て再構成すると、強みと弱みの全く新しいパターンが見えてきて、鋭い洞察からゲームのルールを買えるような戦略が生まれる
- リーダーが様々な要求にNoと言えていること(何をするかだけではなく、何をしないかも大事)
まあ、これを書かれてもやろうと思ってもやれないけどね
そうですね、一旦、列挙して見たものの、実際にやろうとしてもできない。
寧ろできないから、悪い戦略になってしまうのでしょうね。
ちょっと深堀をしてみましょう。
上記の7項目は
- 「単純かつ明快」
- 「ポイントを見極め、狙いを定め、行動する」
- 「新たな強みを生み出す」
の3つに大別されるかと思います。
それでは、この3つについて一つずつ深堀していきます。
「単純かつ明快」
1つめ「単純かつ明快」と3つめ「とるべき行動の指針が既に含まれている」。
これは分かりやすいですよね。問題ないです。
以上。
「ポイントを見極め、狙いを定め、行動する」
2つめ「一つか二つの打つ手の効果が一気に高まるポイントを見極め、そこに狙いを定め、手持ちのリソースと行動を集中すること」
難しいね、これ。
ポイントを見極めないといけません。
この見極めるというのがこの後記載するカーネルにある診断で行うことです。
そして狙いを定める。
カーネルで言うところのこれは基本方針。
そして行動に移すという流れです。
4つめ「しっかりとした論理構造(カーネル)がある」
カーネルとは診断、基本方針、行動の3つで構成されます。
診断→状況を診断し、取り組むべき課題を見極めること
基本方針→診断で見つかった課題に対してどのように取り組むかの大まかな方向性を示す
行動→基本設計をするために設計された一貫性のある一連の行動のこと
診断で課題の見極めるのがむずいんだよねー。どうやって見極めんのさ?
✅診断について
診断のポイントは以下と書かれています。
- 悪いところを特定する
- 断片的な症状からパターンを割り出してどこに注意を払って、どれはあまり気にしなくていいかを選別する
- パターンを割り出せば過去の類似の状況を探してヒントを得られる
- ときに状況に対する見方を変えると全く新しい見通しを示してくれることもある
ポストイットやノートに書き出してみてそこから選別するのが良さげに思えます。
選別は優先順位を付ける形で割り出せそうですね。
✅基本方針について
基本方針は行動を一定の方向に導いて逸脱を防止するものらしいです。
他の選択肢を排除すること。
基本方針自体がベストなのかを確かめる方法はありませんが、基本方針が無いと行動がきまりません。
これだと抽象的なので例を見てみます。
例
この本では食品店のオーナーが例に取り上げられていました。
オーナーの課題は地元にできた大きなスーパー。
スーパーは年中無休で値段も安い。
こんなときどうすればよいのでしょう。
まずは状況の整理です。
例えば、常連客はどんな人たちかなど。
その中で的を絞ります。
例えば、常連客の中でもサラリーマンにフォーカスするなど。
で、上記にも書きましたが、これがベストかというのを確認する方法は無いとのことです。
そんな!ここが知りたかったのに!!
ですので、ここはよく考えて的を絞った方がよさそうですね…。
ただ、的を絞ることで次に行う行動が決まってきます。
✅行動について
行動は基本設計をするために行われる一貫したものだということです。
行動で気になるのが「一貫した」行動だということです。
「一貫した」行動とはどういう行動なのでしょうか。
良いカーネルから導かれる行動は、矛盾や対立がなく一貫したものだと言います。
リソースの配分、具体的な行動計画、実際の行動が見事にかみ合っているらしいです。
どうやら、良いカーネルから導かれる行動は一貫していると解釈できそうです。
つまり、上記の診断と基本方針こそがカーネルのカーネルと言えるのでしょうね。
また、7つ目の「リーダーが様々な要求にNoと言えていること」もここに繋がってきます。
なぜなら、やるべきことを決めるということはやらないことも決めることだからです。
やると決めた行動以外はNoと言えるようにしなければなりません。
「新たな強みを生み出す」
5つめ「一貫性のある行動を組織することですでにある強みを生かすだけでなく、新たな強みを生み出す」と6つめ「視点を変えて新たな強みを発見する」の新たな強みを見つけること。
これも難しいです。
この本にはウォルマートの例が書かれていました。
これは、深堀をしていくと長くなるので、次回の記事にまとめていこうと思います。
今回は一旦、ここまでとします。
ではまた。👋👋👋
(おまけ)結局のところ自分にとってこの知識は使えるのか
僕は今、Webサービスを運営しています。(まだまだ開発途中ですが)
では、この知識は僕のWebサービスを展開していくための戦略として使えるのでしょうか。
課題はあるのでしょうか。
そもそも赤字がずっと続いているサービスなので、そこが課題ですかね。(浅い)
後はGoogle mapがあるのに使う人いるの?って問題です。
競合する相手がでかすぎる。(個人的には競合するつもりはありませんが)
まだ、戦略を考えるのは早すぎるのかもしれません。
でも、これから課題が出てきたらこの記事のことを試してみたいです!