今回は「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」を読んだのでそれをまとめてみました。
実際に読んでみるとボリューミーで内容も濃く有意義な時間を過ごせました。
この有意義なインプットをさらにアウトプットすることで自分の中に落とし込み、より有意義な知識習得として着地させようと思います。
今回読んだ本👇
ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
この記事のゴール
「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」をアウトプットすることで理解を深める。
延いては新しくビジネスを始めようとする人のきっかけになればいいな。。なんて思ったり。
本書の概要
本書はビジネスにおける0から1を生み出すための指南書です。
著者はピーターティール氏。
現在世界のイノベーションを引っ張っているのはアメリカ、特にシリコンバレーですね。アップルとかフェイスブックがあるところです。
ここでは多くのスタートアップ企業が起業しては消えていきます。そんな中で成功する企業を幾つも立ち上げてきた起業家グループ(ペイパルマフィアと呼ばれる)の一人がこのピーターティール氏。
ピーターティールは
1998年にPayPalを共同創業し会長兼CEOに就任→2002年にeBayを売却(15億ドルで)→パランティアを共同創業→クラリアム・キャピタル・マネジメント(ヘッジファンド)とファウンダーズ・ファンド(ベンチャーファンド)を設立
という、とてつもない怪物です。
あと航空宇宙、人工知能、先進コンピューター、エネルギー、健康、インターネットの分野で投資も行っています。
生きる伝説ですね。
そんなピーターティールの言葉が記されているのがこの本であり、最強の起業家であり、投資家の言葉が1000円ちょっとで読めるなんてコスパ最強です。
こんな人にオススメ
新しくビジネスを始めたい人
テクノロジーで今までにない新たなシステム(ビジネス)を作りたい人
個人的なポイントとまとめ
軽くポイントをまとめていきます。
なんか読みたい要素があったりしたらぜひ手に取って読んでみる事をオススメします。
本書はまさに0から1を生み出すスタートアップにふさわしいとても心強い助言が書かれています。まずは心得からですね。
スタートアップの心得は以下になります。
- 小さな違いを追い詰めるな、大胆に賭けるべし!
- 出来の悪い計画でも、ないよりは良し!
- 競争の激しい市場では収益が減少する!
- 販売はプロダクトと同じくらい大切である!
大胆に賭けて、計画を練って、ブルーオーシャンを見つけて、販売もきちんとする!ということですね。
完全競争市場 = 需要と供給が一致し、均衡状態に達した市場。
完全競争は長期的に利益を出す企業は存在しない👉なぜなら新規参入者がくれば需要と供給の供給が増えて価格がさがるため。
完全競争の反対が独占。つまり独占できれば勝ち。
独占するためには差別化が大事!
そして独占企業は自分を守るために嘘をつく。その嘘はどんな手を使っても独占を隠そうとするため。そのために常套手段は存在しないライバルの力を誇張する。
競争に執着しちゃいけない。
市場の競合他社に執着すると人間ドラマの常として、人は本質を見失っていくことになる。
競争心が高まると昔の成果を過大評価し、過去の成功を闇雲にコピーし始める。
利用者の数が増えるにつれてより利便性が高まるのがネットワーク効果。
例えるならフェイスブック。周りがみんなフェイスブックを使っているからこそ自分もフェイスブックを使う事に意味がある。
ネットワーク効果を狙うためには必ず小さな市場から始めなければならない👉なぜなら初期規模が小さすぎてそこに事業チャンスがあるように見えず独占へとつながるから。
そして始める際には規模拡大の可能性をデザインに組み込むととても良い👉なぜなら多くのユーザーを抱えた後のカスタムの必要性がなくなるから。
上記心得で「競争の激しい市場では収益が減少する!」とあるが、これは理想の市場とは少数の特定ユーザーが集中していながらライバルのほぼいない市場という事を意味する。
市場を見つけたら市場を拡大することに注力する必要があるが、ここで正しい順序で市場を拡大することの大切さは見過ごされがち。
徐々に規模を拡大するためには自己規律が必要。
まず特定のニッチを支配し、次に周辺の市場に拡大をするというステップを踏む。
ここで周辺市場への拡大の際はできる限り競争を避けるべき。上記の競争に執着しちゃいけないってところに繋がる。
市場を広げる際はラストムーバーになることを目指す。つまり、ライバルがやってこないようにする。
そのために独占の嘘をつくことが大事。上記でも述べたが常套手段は存在しないライバルの力を誇張すること。
どんな会社を立ち上げるかは以下2つを考えるとよい。
▶ 自然が語らない真実は何かを考える
▶ 人が語らない真実は何かを考える
つまり、隠れた真実を見つけることが大事(ほとんどの人は教えられた範囲で物事を考えてしまう)
組織について。
内部の縄張り争いのような事は組織を破滅に追い込む。
最高のスタートアップ組織はマイルドなカルト👉外の人が見逃している事(=隠れた真実)を正しく信奉している組織。
プロダクトに過信せず販売(営業)も大事。
コンピュータの能力が上がっていても人間を補完するまでにしかならないことを理解する。
どんなビジネスであっても以下の質問には答えられるようにしておかなければならない。
- 段階的な改善ではない、ブレイクスルーな技術を開発できるかどうか
- 始めるのに適切なタイミングかどうか
- 大きなシェアのとれる小さな市場から始めているかどうか(=独占)
- 正しいチーム作りができているかどうか(組織の人材)
- 販売も大切にしているかどうか
- この先長い間生き残れるポジショニングができているか(独占の嘘をつくのがよいかも。常に謙虚に。)
- 隠れた真実を見つけられているかどうか
最後に
これからの時代に求められるのは変化する力と自分で考える力だと思います。
年功序列や終身雇用の崩壊。そんな中で戦っていくために何か自分でもビジネスをしたいなんて常々思ってたりします。
このブログが将来収益化を図るための一つのツールになることを願いつつ、今回は最後に本書から引用した2つの文で終わろうと思います。何か大きな一歩を踏み出すことの一助になれば幸いです。
起業は、君が確実にコントロールできる、何よりも大きな試みだ。起業家は人生の手綱を握るだけでなく、小さくても大切な世界の一部を支配することができる。それは、「偶然」という不公平な暴君を拒絶することから始まる。人生は宝くじじゃない。
「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」より
僕たちにできるのは新しいものを生み出す一度限りの方法を見つけ、ただこれまでと違う未来ではなく、より良い未来を創ること つまりゼロから1を生み出すことだ。そのための第一歩は、自分の頭で考えることだ。古代人が初めて世界を見た時のような新鮮さと違和感を持って、あらためて世界を見ることで、僕たちは世界を創り直し、未来にそれを残すことができる。
「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」より
最後まで読んでいただきありがとうございました。